機 材
スペイン製石窯
スペイン式石窯は、天井が丸や半円球をしていす。エジプト式(平らな乾燥焼きをするための窯)が基本になっています。組み立ては、スペインから来日した職人さんが3日間かけて作り上げました。
石の力で焼く
石窯は火を起こす「燃焼室」、パンを焼く「焼成室」、それと「煙突」の3構造で出来ており、燃焼室にスチームをし、内部を蒸気で篭(こも)らせます。その蒸気が窯の中で周囲から放射される遠赤外線を吸収した物理的な高温蒸気エネルギーの力に変換してパンが焼けるのです。つまり熱くなった窯から放射される輻射熱(ふくしゃねつ)でパンが焼けるというわけです。
電気式のオーブンと比べると約30~35%ぐらい早い時間で焼けます。短時間で焼けるという事はパンの内部の水分が多く残るため、粉の味がよくわかりモチモチとした独特の食感になります。
もちろん外側はパリパリです。保温効果が高く、温度が下がりにくいという特性をもっているので焼きあがったパンを出す時、またこれから焼くパンを入れる際の出し入れのときもドアの開閉により炉内の温度にほとんど変化がないのが特徴で、早く、美味しく焼き上げることができます。
スペイン製石窯のポイント
その① 外はパリッと、内はもちっと
石が出す遠赤外線の力により、パンの芯が素早く熱が入り、外皮へ向って熱が広がるので、生地の無駄な乾燥を防ぎます。そのため、内部はしっとりもちっとした食感で、皮がパリッとしたコンビネーションの良いパンが焼き上がります。
その② パンがかびにくい
遠赤外線の防菌効果で雑菌が発生しにくく、かびにくいです。また、微量金属ミネラルが摂取できるなどの特徴もあります。
その③ 焼き色がきれい
輻射熱(ふくしゃねつ)で焼くため、パンの見た目が艶と明るい赤みのある焼き色になります。
ドイツ MIVE社製オーブン
オーブンの密閉性がよく蒸気が抜け難いです。バケットなどのハード系のパンを焼くのに最適なドイツオーブンです。
パンそのものが質だけでなくて見た目にも美味しく焼けます。
ドイツ DIOSNA社製スパイラルミキサー
全世界で圧倒的な実績を誇るクラシックなスパイラルミキサー。生地ダメージを最小限に抑えた均一且つ高品質なミキシングが可能で頑丈・安全性・衛生性に優れています。
石臼
石臼による小麦製粉は熱の発生が抑えられ、小麦を丸ごと挽くので本来持つ豊富な繊維質、ミネラル(鉄、カリウム、リンなど)栄養素がそのまま多く残り、味や香りが損なわれることのない美味しい小麦粉が出来上がります。現在は、「石窯パン工房 ミッシェル花巻店」にて稼動中です。